ここでは、私が何かしら影響を受けて心にメモした言葉たちを紹介します。
言葉の力
人間が発明した文字によって、未来の人へ記録を残せるようになった。
その結果、私たちは過去の人であってもその「声」を聞くことができる。
遺された言葉に限らず、私が出会った人から、本から、メディアから見聞きした言葉で印象に残り、思わずメモした言葉たちを紹介します。
何かのヒントやきっかけなど、ちょっと背中を押すことができれば幸いです。
今日の言葉
歴史上の人物で、誰が好き?
思い浮かぶ人はたくさんいると思います。
尊敬する一人の武士。そう、西郷隆盛の名を知らない人はいないでしょう。
薩摩藩出身の下級武士だった西郷さんは、紆余曲折、幕末の偉人となりつつも
明治政府と仲違いしてしまった方ですね。
その西郷さんの残した言葉が、『代表的日本人』という著書の中に出てきます。
この本は、内村鑑三が英語で書いたもので、日本の文化・思想を西欧社会に紹介した代表的な著作です。
『左伝』にこう書かれている。
徳は結果として財をもたらす本である。
徳が多ければ、財はそれにしたがって生じる。
徳が少なければ、同じように財もへる。
財は国土をうるおし、国民に安らぎを与えることにより生じるものだからである。
小人は自分を利するを目的とする。
君子は民を利するを目的とする。
前者は利己をはかってほろびる。
後者は公の精神に立って栄える。
生き方しだいで、盛衰、貧富、興亡、生死がある。
用心すべきでないか。
世人は言う。
「取れば富み、与えれば失う」と。なんという間違いか!
農業にたとえよう。
けちな農夫は種を惜しんで蒔き、座して秋の収穫を待つ。
もたらされるものは餓死のみである。
良い農夫は良い種を蒔き、全力をつくして育てる。
穀物は百倍の実りをもたらし、農夫の収穫はあり余る。
ただ集めることを図るものは、収穫することを知るだけで、植え育てることを知らない。
賢者は植え育てることに精をだすので、収穫は求めなくても訪れる。
内村鑑三 著 鈴木範久 訳 『代表的日本人』
近年取り立たされている投資の考え方がここに示されています。
植え、育てることの大切さ。
種を撒くこと(それもたくさん、そしていろいろな種類があるといい)の大切さ。
ちょうど投資について学びはじめた頃に読んだもので、なるほどと腑に落ちました。
「徳」こそが財をなす本である。深いですね。
説教臭くなってしまい恐縮ですが、手っ取り早く金持ちになることはできません。
一時的にお金が入っても、すぐになくなってしまうでしょう。
お金を得る人は、そのための準備ができている人。お金の教養のステージ※を
順番に登っていく必要があります。
※ファイナンシャルアカデミー創業者の泉正人さんの著書『お金原論』に登場する考え方
お金で困らないために、お金の教育が必要ですよね。
広く知って欲しいという思いと、自分の備忘録として、この言葉を紹介しました。
この本は、西郷隆盛・上杉鷹山・二宮尊徳・中江藤樹・日蓮の5人の生涯を紹介している本で、
歴史が苦手な人でも、個人の人生にフォーカスされることで、抵抗少なく読めると思います。
この年になって歴史に興味が出てきました。
自分の学びを発信していければと思います。
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