「Well being」人生の満足度という指標がある。
内閣府では、「満足度・生活の質に関する調査」を公表しており、13分野についてアンケートを実施して「生活満足度」というものを数値で表現してして見える化を図っている。
13分野とは
①家計と資産の満足度
②雇用環境と賃金の満足度
③住宅の満足度
④仕事と生活(ワークライフバランス)の満足度
⑤健康状態の満足度
⑥自身の教育水準・教育環境の満足度
⑦社会とのつながりの満足度
⑧政治・行政・裁判所への信頼性の満足度
⑨自然環境の満足度
⑩身の回りの安全の満足度
⑪子育てのしやすさの満足度
⑫介護のしやすさ・されやすさの満足度
⑬生活の楽しさ・面白さの満足度
となっている。
2024年の調査報告書では、生活満足度は過去最高水準となっており、上昇幅も最大とのこと。
コロナ禍を経て次第に状況は良くなってきているようである。
個人として、幸せというものは人それぞれ感じ方はあるが、確かにこの13項目は人生においても重要なものである。
今回は別の角度で見た「豊かさ」について書きたいと思う・
人生に必要な6つの豊かさ
一つ目は「お金の豊かさ」マネー・リッチ
13分野の①や②と重なる部分で、多くの人が豊かさといえばお金という風に考える、典型的なもの。
わかりやすくて、見えやすい。
この経済的な豊かさは、物理的な豊かさ、家や車などの所有物にも現れる。
ただし、『隣の億万長者』にあるように、本当の金持ちは派手さはなく、意外と気づかないもの。
収入の多さと金持ちとの関係は意外と無いことがわかる。
続いて2つ目は「仕事の豊かさ」ワーク・リッチ
②や④や⑦と関連する。
仕事を通じて得られる豊かさ、充実感、キャリア、社会貢献、自己成長などである。
人の役に立つことで得られるものは、お金だけでなくもっと深く大きなものがある。
3つ目は「健康の豊かさ」ヘルス・リッチ
⑤や⑩など、自分の体が健康であることは、当たり前がゆえ忘れてしまいがちだ。
健康、美容に関する情報は実に様々で、アンチエイジングなど見た目にも反映されてくる。
目に見えない3つのリッチ
ここまでは目に見える、わかりやすい豊かさである。
そして、別の言い方をすると「お金(マネー)」があれば、この3つの豊かさを得る(維持する)ことは簡単かもしれない。
一筋縄では行かないのが、目に見えない心に関する「マインド・リッチ・ゾーン」と呼ばれる領域である。
4つ目が「心の豊かさ」マインド・リッチ
心や魂の豊かさ、自己成長などである。上記のマネーリッチを実現する土台となる部分でもある。
5つ目が「人間関係の豊かさ」フレンド・リッチ
何を知っているかよりも、誰を知っているかが重要ー
とも言われるほど、人との結びつきは人生において重要になる。
家族関係やパートナーシップ、所属するコミュニティでの交流や貢献も大切な要素である。
これは、上記のワークリッチを実現する土台にもなる。
そして6つ目が「時間の豊かさ」タイム・リッチ
時間的にゆとりがあり、やりたいことができる、その時間があることは非常に重要なことである。
命とはまさに時間。好きなこと、趣味に注げる時間があることは、ヘルスリッチを実現するための土台にもなる。
豊かさを分解してみる
幸せになりたい!というその意味は、どういう要素からくるものなのか。
漠然と考えると深みにハマってしまってよくわからなくなってしまう。
分解し、要素に分けて考えてみると、そのヒントが見つかるかもしれない。
お金、仕事、健康、心、人間関係、そして時間
色々な要素が絡み合って、人生が続いていく。
全部がうまくいく状態がずっと続くなんてことは無い。
山あり谷あり、それが人生だけど、どんな状況であっても
持っているものは必ずあると思う。
それを生かし、前に進むのは、他の誰でもなく自分自身にしかできないこと。
目に見えるものだけでなく、目に見えない部分を大切にしていきたい。
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