備忘録です。
毎日でも読み返したい、言葉の数々が収められた一冊。
少し古い本ではありますが、とても重要なことが書かれていると思います。
億万長者のポートレート
アメリカの平均的な姿
・57歳 男性 既婚 子供3人
7割が夫が世帯収入の8割以上を稼いでいる
2割はすでに引退している。現役の億万長者の3分の2が事業家・自営業者。
自営業者のうち4分の3は自分で事業を始めた企業家。
残りは独立して診療所や事務所を開いている。
・妻が外で働いている割合は半分
・年間所得 一番多い人は13万1000ドル、平均は24万7000ドル
・平均資産額は370万ドル(1ドル150円の場合5億5500万円)
最も多いのは160万ドル(2億4000万円)
・平均すると年収は資産の7%。つまり、資産の7%以下で生活している。
(2億4000万円の7%は1680万円)
・97%が持ち家
・8割は自分一人の力(一代で)築いた。つまり相続では無い。
・いざというときのお金を残している。10年以上は収入がなくても生活できる。
・少なくとも収入の15%を貯金にまわし、収入の85%で生活している。
平均で20%を投資に回している。79%が証券会社に口座を開いている。
・3分の2の人は週に45〜55時間働いている。
・小学校から高校で私立に行ったのは妻も含め17%
しかし、子供は55%が私立に通う。
・教育を非常に重要視している。
子や孫の教育にはかなりお金をかけている。
・子供に望ましい職業は?
→富裕層相手の職業がいい。会計士や弁護士に相談することが多いため、そういう知識は大切。
億万長者のルーツ
億万長者になるのは、自分の能力に自信を持つ人々だ。
自営業は資産形成に大きなプラスとなる。
移民第一世代は一般に倹約家で、地位が低く、自分に厳しく、ものをあまり買わない。
リスクを恐れず熱心に働く。
その子供たちは「よい」暮らしを送ることで、蓄財劣等生になってしまう。
期待資産額の計算
ここで、あなたがお金持ちかどうか判断する公式についてご紹介しよう。
年齢に税引き前の年間家計所得(相続から得られる年収は除く)をかけ、10で割る。
ここから、遺産相続額を引いた金額が期待資産額となる。
例えば、年収500万円の40歳の人であれば、
500万×40歳÷10=2000万円 となる
この期待資産額を上回る資産があれば、同じ所得層、年齢層の人よりも金持ちと言ってよい。
最も重要な〇〇
優秀な人は洗練された好みを身につけている、と決めてかかっている。
しかし、金を貯めてお金持ちになるよりも、ものを買う方がずっと簡単だ。
“時間と金をかけて趣味のよいものを身につければ、その分金が貯まらないのは理の当然だ”
金持ちの特徴を3つの言葉で言い表せば、
倹約
倹約
倹約
「無駄を省く行動」こそが倹約であり、浪費の対極にある。
金持ちになることの意味は、金を使うことでも、高いものを買うことでもない。
経済的に自立すること。
自分の欲望をコントロールすること。
家族を立派に支え、よき夫、しつけの良い子供の父親であること。
それが、金持ちになることの意味である。
守りを重視せよ
次の質問にYesが多いのが億万長者である。
1.あなたの両親は倹約家ですか?
2.あなた自身は倹約家ですか?
3.あなたの妻はあなたよりも倹約家ですか?
蓄財ゲームでは「守り」つまり「使わない・使い方に気を付けること」が最高のディフェンスで
資産形成の第一歩は守りにある。
予算を立てて、計画を立てることから「守り」は始まる。
親の経済的援助
逆境に強いのは、主体的に考え行動することを両親から教えられた人だ。
子供が経済的に困らないように庇おうとすることは、人情だけれども
庇護を与えれば子供は常に将来の不安を抱くようになる(庇護がなくなることの不安)
経済的援助よりも“勇気”を−
勇気:反対、逆境、困難に立ち向かう精神的強さ
リスク、困難、危険が全て取り除かれてしまった環境で
勇気を身につけるのは不可能だ。
リスクをとって事業を起こし、チャンスをものにしていく勇気を持ち合わせた人だけ、
独力で富を手に入れてきた。
大事なのは、自分で自分をコントロールする強い意志、勇気、固い決意である。
それが人を経済的にも成功に導く。
参考文献↓↓
となりの億万長者: 成功を生む7つの法則 単行本 – 1997/9/1 トマス J.スタンリー (著)
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