はじめの第一歩をふみ出す

心意気

いよいよ初投稿です。

ここまで意外と時間がかかってしまった。

何事にも「初めて」というものがあり、誰でもそれは緊張するし不安になるもの。
気合が入って気持ちが引き締まる良い効果もありつつ、人によってはその緊張のせいでうまく行かなかったり、なんせいろいろなことが起こるし、後になってもそのことは忘れずによく覚えていたりする。

初心忘れず

誰もが聞いたことのある格言だが、ここで言う初心とは本来、初めての失敗のことだという。
「初めて行う時の気持ち」だと思っていたが、そうではなく、その時の失敗した時の気持ち。
振り返ってみるとそちらの方がよく覚えていたりする。


初めての失敗について

私の経験上、何かをするとまず最初は失敗から始まる気がする。
ここでの失敗は、練習中の失敗(うまく行かない)ということではなく、プロとしてやっていることに対して結果的に満足のいくものが提供できない、という意味の失敗である。

よく覚えているのは、塾で1回目の授業のこと。

春の講習会中、担当は小学4年生の算数。50分間の授業で、内容は小数について。
正直なめてた。小学生の内容で理解出来てないことはないだろう。テキスト通り進めよう。
なんとなくのイメージで黒板の前に立って、約40名の生徒たちの前で授業を始める。
実際、何をどうやったかあまり中身は覚えていない。それくらい必死で余裕がなかった。
授業の時間はあっという間に過ぎていき、次の国語の先生は入り口で待っている。
なんとか終わらせて授業終了。

自分の中で「ああ、失敗したなあ」と反省するレベルでは済まない。
あとで担当の先生から呼ばれて、
「どんな準備をした?」
「授業計画を見せて」
と言われ、先の小学校4年生の算数の授業でクレームがあったと報告を受けた。
よくわからなかった。担当の先生を変えてほしい。とのこと。
(確かにうまく行かなかったけど、クレームまでくるとは。。。)
仕事の世界の厳しさを実感し、自分の未熟さ、そして甘さを痛感させられた出来事だった。


失敗から学ぶ

うまく行かなかった原因は明白だった。

原因は「事前の準備不足」に尽きる。

それ以来、頭の中だけでイメージしていた授業内容を、授業計画として白紙のノートに、黒板に板書する内容そのままを書き出す。ここは赤で強調したり、青で補足を入れたり、ここでこういう話をしようとメモしたり。
時間も意識する。前で話すのと聞くのとでは、時間の感じ方が全く違う。時間もない中でどれを話すのか、そういうことを意識して毎回の授業を組み立てて、反省と改善を繰り返す。
授業計画を立ててからはケレームが来るような事態はなかったが、やっぱり「バッチリだった」と思える授業が出来た事はあまり無い。難しいものだと実感し、先生という職業はやはりすごいなと尊敬した。

そんな経験から学んだこと。それは「事前の準備の大切さ」だ。

これはもちろん、頭ではわかっていたが、気持ちというか腑に落ちるというか

この経験(クレームが来て先生変えろはさすがにショックを受けた)があったことでよりその意味が理解できるようになったのは間違いない。


初めて→失敗→学びのサイクル

初めての経験をする事で、そこでの「失敗」から学んで次に活かす。

そのサイクルで人は成長するのだと思う。

失敗が多いという事は、それだけ挑戦し「初めて」の経験が多いから、とも言える。
(同じ失敗を繰り返すのは、学習能力の無い人だと、小学校の先生が言ってた)
初めからうまくいく事はあまり無い。むしろうまくいかないからこそ、どんどん学び、そこから得るものを得て成長の糧にしていく。

第一歩をふみ出す事

タイトルが「はじめの第一歩をふみ出す」だったが、失敗の話が長くなってしまった。
もともとの話に戻ると、第一歩をふみ出すときに障壁になる失敗ということに対して、過度に気にしないようにするためだ。「失敗が怖くて一歩がふみ出せない」という思考から抜け出すには、これまでの“失敗から学ぶ”心意気を思い出してほしい。

何事もチャレンジから始まる。
失敗をしないようにする事は大事だが、失敗を学べるチャンス、成長のチャンスと捉える事で、少しは第一歩のハードルが下がるのではないか。

千里の道も一歩から

塵も積もれば山となる

昔の人は上手いこと言うなあと感心させられるが、これから成そうとすることの最初はやはり小さな一歩から始まり、その一歩一歩の積み重ねでしか進む事が出来ないのだと思う。
一足飛びに前進することもあるかもしれないが、その裏には見えない努力が隠れているもの。


遠くゴールを見ながら、やることは足元の一歩

頑張りたいと思います。

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